ダスキンレントオール

イベントお役立ち情報

2022-12-29 テープカットまでの準備

テープカット完全ガイド!やり方も準備もこれで安心!

 

「テープカット」は、新しい建物や施設の「開所式」、展示会などの「オープニング式典」、電車や道路などの「開通式」など、門出を祝う式典で行われることの多い儀式。
低コストで場所を選ばないのに、華やかでフォーマルな演出ができるため、多くの式典で取り入れられています。

とはいえ、ニュースなどでテープカットのシーンを見たことのある人は多くても、実際に行ったことのある人は少ないのではないでしょうか?
そこで、今回は、テープカットについて詳しく解説します。

目次

  • 「テープカット」は縁起を担ぐ大事な儀式
    • -【1】テープカットをする意味は?
    • -【2】テープカットの流れ
  • テープカットに必要な準備は?
    • -【1】必要なアイテム一覧
    • -【2】当日の準備ポイント
    • -【3】本番直前にしておきたい最終確認
  • 教えて!テープカットの素朴な疑問Q&A

「テープカット」は縁起を担ぐ大事な儀式

テープカットがおめでたい式典でよく行われるのは、「縁起の良い」儀式だからです。ここではその由来と実際の流れについてご紹介します。

【1】テープカットをする意味は?

そもそも、なぜ門出を祝う式典でテープカットが行われるのでしょうか。
テープカットに使うハサミ。実は、ハサミを始めとする刃物は、“悪いことを断ち切る”縁起物として、古来より式典などに使われてきたそう。
そこに、テープを切る行為を“道を切り開く”という縁起にかけて行われるようになりました。

【2】テープカットの流れ

テープカットの準備をする前に、まずはテープカットの全体的な流れを具体的にみていきましょう。

  1. (1)登壇者の入場
    司会者がテープカットをする主賓・来賓の名前を順番に呼び出し、アテンドがパンチカーペット上の各立ち位置に誘導します。並び順は、最も地位のある人を中央にし、あとは「左上右下」にならって案内します。
    この左上右下というのは、日本の伝統的な礼儀作用で、「左が上位・右が下位」という考え方。例えば、3人登壇する場合、「②①③」つまり左が2番目の地位の人・真ん中が1番地位のある人・右が3番目の地位の人となります。登壇する人数が偶数の場合、6人を例にすると「⑤③①②④⑥」となるよう並んでもらいましょう。
  2. (2)アテンドによる道具の配布
    アテンドが、黒盆に載せた白手袋とハサミを登壇者に配布します。まず白手袋を着用してもらい、その後ハサミを渡します。登壇者の数が多い場合は手袋の着用待ちに間延びするかもしれませんので、先に手袋を配って一巡し、次にハサミを配るのも良いでしょう。
    アテンドは2名いるのがベスト。一人がお盆を持ち、もう一人が登壇者に配ります。1名しかいない場合は、登壇者本人に直接取ってもらうことになります。道具が行き渡ると、登壇者にカットしたセンターリボンを下に落とさないよう、左手でリボンの左側をしっかり持ち、リボンの右側の張り渡しテープにハサミを構えてもらいます。
    このとき、司会はテープカットの準備が整ってもまだ切らないよう声をかけてください。
  3. (3)記念撮影
    テープカットは華やかで絵になりますので、式典全体の中でもシャッターチャンスになりやすいプログラム。そのため、いきなりテープカットを実施せず、写真撮影のタイミングをつくると喜ばれます
  4. (4)テープカット
    司会者の合図でテープがカットされます。この際、ファンファーレを流すとより華やかな演出になります。屋外イベントでは、風船を飛ばすなどで盛り上げることもあります。
  5. (5)主賓・来賓の退場
    アテンドがハサミと白手袋、カットして手元に残ったリボンを黒盆で回収します。その後、各自席にお戻りいただくよう司会者が声をかけ、テープカットは終了です。

テープカットに必要な準備は?

華やかなテープカットは、式典の中でも注目されやすいプログラムですので、失敗や不手際だけは避けたいところ。ここでは、必要な準備についてお話していきます。

【1】必要なアイテム一覧

まずは、テープカットをするため必要なアイテムをみていきましょう。

  • ・紅白テープ
    テープカットをする人数によって長さを調整します。目安は、1人あたり1mです。
  • ・センターリボン
    紅白テープに結んで取り付ける、花を模したリボンです。テープカットをする人数分用意します。
  • ・ポール
    張り渡した紅白テープの両端を結ぶために必要。テープをカットする人数が多くなるとリボンがたるみやすくなるので、中間点や数ヵ所に設置して調整します。
    また、より華やかな雰囲気を演出する場合は、ポールに装飾用のリボンを取り付けると良いでしょう。
  • ・パンチカーペット(レッドカーペット)
    テープをカットする人の足元に敷きます。人数にあったサイズを選んでください。
  • ・テープカット用ハサミ
    テープカット専用の銀色ハサミ。リボンをつけるとより華やかです。人数分用意します。
  • ・白手袋
    テープカットをする人とアテンド(案内約)が着用しますので、その人数分用意します。
  • ・胸章
    胸章をつけるとより式典の格が上がります。使用する場合は、参加者全員分を用意します。主賓は白・来賓は赤が基本。
    また、胸章に名入れをするとより格式高い印象になります。その際、敬称を入れないよう気をつけます。筆耕を依頼するのが良いでしょう。
  • ・お盆
    ハサミや白手袋を乗せるために使います。式典向けの黒塗りのお盆が良いでしょう。
  • ・テーブル(白布付き)
    ハサミや白手袋を載せたお盆を置くために使います。これらをあらかじめテーブルにおいて置くと進行がスムーズです。
  • ・受付用芳名録
    規模が大きい場合、招待客用に用意しておくと後日お礼をする際に把握がしやすくなります。
  • ・音響セット
    テープカットを行う会場の広さに合った音響セットを準備しましょう。小規模な会場でも、人が入ると司会者の声やスピーチが聞こえにくくなる可能性がありますので、スピーカーとマイク程度は用意しておくと安心です。
  • ・効果音の音源(ファンファーレ)
    テープカットの際にファンファーレが流れると、セレモニーをより華やかに演出できます。イベント会社の音響担当者に相談したり、インターネット上のフリー音源などで入手したりして用意しましょう。

テープカットのアイテムを探すならこちら ↓

ダスキンレントオール テープカット用品レンタル

【2】当日の準備ポイント

当日は、式典開始の前に以下を準備しておきましょう。

  • ・音響の確認
    会場でマイクの声がどこまで届くのか、音源の音出しはスムーズかなどを綿密に確認し、音量を調整しておきます。
  • ・テープとポールのセッティング
    パンチカーペット上にポールを立てて紅白リボンを張り渡し、立ち位置に合わせてセンターリボンを取り付けます。センターリボンを付ける際、パンチカーペットの上に実際にテープをカットする人数のスタッフを立たせ、適切な間隔を確認してから付けましょう。また、この際に養生テープなどで立ち位置に印をしておくと、本番でスムーズに並べます。実際に立つ人の名前を書いておくと、なお良しです。
  • ・リハーサル
    スムーズに進行できるようリハーサルはぜひともしておきたいもの。実際にテープカットをする人に参加していただくのが理想ですが、主賓・来賓は本番ギリギリにしか来場できないケースも少なくありませんので、スタッフが代わりに立ちましょう。
    特に綿密なリハーサルが必要なのがアテンド。テープカットする人を各位置に誘導するのはもちろん、ハサミの渡し方(刃先を向けないよう注意!)や回収の流れなど、スムーズにいくよう練習しておきます。

【3】本番直前にしておきたい最終確認

本番前に、ハサミや白手袋に不備がないか今一度点検しておきましょう。ハサミは指紋が付着しやすいので、リハーサル後にきれいにふき取っておくことをお忘れなく。
また、アテンドはスムーズに立ち位置まで誘導できるよう、テープカットをする人の名前と顔を覚えておきたいところ。事前にアテンドに写真を渡しておくと親切です。

教えて!テープカットの素朴な疑問Q&A

テープカットは経験することの少ない儀式ですので、初めて開催する場合は疑問が色々と出てくるものでしょう。
ここでは、よくいただくご質問をピックップしてご紹介します。

Q1.テープカットはどのような立場の人にお願いすれば良いのでしょうか?

A1.関係各所のキーパーソン、当地の議員などに依頼を

テープカットはお披露目の場であると同時に、オープンに携わった協力者・関係者の方々にスポットライトを当て、花を持たせる意味合いもあります。いわゆる「偉い方」にお願いすることが多いですが、テープカットの役目は栄誉なことと受け止められ、喜んで引き受けてくださるケースが多いようです。

Q2.テープカットは何人くらいで行うのが適当でしょうか?

A2. 人数に決まりは特にありません

テープカットには厳密なルールがあるわけではないので、少人数でも大人数でも問題ありません。ただ、見栄えが良いのは5人程度。最も偉い人を中央で際立たせたいなら、テープカットをする人数は奇数になるよう調整しましょう。

Q3.テープの張り具合はどれくらいが良いのでしょうか?

A3.「張りすぎず・たるみ過ぎず」を心がけて

テープカットは、カットする人がテープをそれぞれ手にするため、張り渡しテープがピンと張りすぎていると、引っ張られてポールが倒れてしまいます。そのため、少したるみを持たせておきますが、たるみすぎるとセンターリボンの重みでリボンが垂れ下がり、だらしなく見えるため注意が必要です。
リハーサル時に、テープを持ったときにちょうど良い張り具合を確認しておくと良いでしょう。

Q4.登壇者にはどちら向きに立ってもらえばいいのでしょうか?

A4.観客の有無で異なります

テープカットは、真新しい場所に初めて足を踏み入れる第一歩となるイベント。建物に向かってテープを切るイメージがありますが、観客がいるイベントでは、建物を背にして、観客に向かってテープを切るようセッティングします。
新築住宅の引き渡し式など、観客がいない身内だけのイベントでは、敷地や建物に向かってテープを切るのが正解です。

Q5.左利きの人にテープカットをお願いする場合はどうすれば良いでしょうか?

A5.右手でカットしてもらいましょう

テープカット用品一式をレンタルする場合、左利き用のテープカット専用ハサミはほとんど用意されていません。
仮に入手できたとしても、右手で切る人と左手で切る人が混ざるとカットされるテープの間隔が乱れて見栄えが悪くなってしまうので、右手で統一していただきましょう。
登壇者の中に左効きの方がいる場合は、事前にお伝えしておくとスムーズです。

Q6.アテンドはどのような服装で臨めば良いでしょうか?

A6.できるだけ統一感を持たせましょう

テープカットをフォーマルな式典の中で行うなら、アテンドが着用する服は色や形をできるだけ揃えるのが理想です。
レンタルで白いスーツを調達するか、ベーシックな黒のスーツ(パンツかスカート、どちらかに統一)を準備すると良いでしょう。企業のコーポレートカラーのスカーフやチーフを着用すると、よりきちんと感が出ておすすめです。
また、女性ならパンプスのヒールの高さも合わせ、身長も同じくらいの方にアテンドをしてもらうとより良いでしょう。


TOP